|
1.ウドンコ病
|
|
若い葉や茎、花に白いウドン粉を薄くまぶしたような白いカビが一面にはえます。
このため、葉や枝葉が萎縮したり、曲がったりする奇形が生じます。
|
|
ウドンコ病の原因である病原菌は風によって運ばれてきます。
湿度は80%ぐらいを好み、霧雨や霧のときに空気中での伝播が活発に行われるので注意が必要ですが、激しい雨のときは減少します。
|
|
この病原菌は、雨天が続く時より晴天が続くときのほうが、多く飛び交います。
予防は、風通しや日照がじゅうぶんに行き渡るように注意します。
冬1月から2月に、石灰硫黄合剤を数回、葉や茎に散布します。
|
|
|
|
2.炭そ病
|
|
主に果実の葉に発生します。葉の場合は少しへこんだ円形の病班ができ、次第に大きくなり穴が開きます。
カキの実が炭そ病になりますと、黒い大きな丸い病班が発生し、被害がひどいときには実が落ちます。
|
|
病原菌は、病班の組織内部で越冬します。
これが翌年の伝染原因になります。 風などによって伝染しますので、発生したらすぐ薬剤を散布します。
|
|
病気になった葉や、被害を受けて落ちた実は、丁寧に集めて埋没処理を行うか、また葉の場合は焼却処分にします。
梅雨時から秋にかけては、マンネブダイセンやベンレートなどの水和剤を定期的に葉や茎や実に散布します。
|
|
|
|
3.サビ病
|
|
| 通常、広葉樹や針葉樹の葉に発生しますが、針葉樹の葉に発生するものは、とくに葉サビ病と呼びます。
この病気にかかると、橙黄色や黄褐色、赤褐色、黒褐色などさまざまな色調の粉状物か、または表面が平らなイボイボ状の塊が葉の表面に隆起したり、房状のものが葉の裏側に突出します。
|
|
| サビ病病原菌は、植物一つに取り付き生きるものと、もう一種類の近くの植物との間を往復するものとがありますが、両者とも空気中の湿度が高いことを好みます。
|
|
| 通常4月から10月ぐらいに多く発生しますので、冬の1月から2月ぐらいの間に、石灰硫黄合剤を月に2〜3回、葉に散布しておきます。
|
|
|
|
4.スス病
|
|
| 庭木や花木にとっては、ウドンコ病と同じように宿命的に発生しやすい病気です。通気や日当たりが悪いとき、湿度が高くなると発生します。
|
|
| 普通は、カイガラムシ、アブラムシ類など、木の養分を吸う害虫の排出物に病原菌がついて発生しますが、これらの害虫とは関係なく植物から直接栄養を吸収する寄生性のスス病もあります。
|
|
| 最大の発生原因がカイガラムシ、アブラムシ、コナジラミ、グンバイムシなどの吸汁性の害虫ですので、薬剤散布で駆除します。
|
|
|
|
5.灰色カビ病
|
|
| 地面との境目付近の幹や地上部の若い葉や茎や花びらに発生します。
|
|
| 病原菌が原因ですが、この灰色カビ病はいろいろな種類の植物に発生し、枯れた植物にでも生存するばかりか、20℃前後の気温や多湿なときにも多く発生しますので、注意が必要です。
|
|
| 枯れた植物にも発生しますので、被害を受けた部分は全て切り取り焼却します。
|
|
|
|
6.モチ病
|
|
| これも病原菌によって起きる病気です。
出たての芽や葉が異常に肥大して、その形が丁度お餅を焼いたときのように膨れてきます。
|
|
|
| 前年このモチ病が発生していた場合は、まず今年の発病も警戒する必要があります。萌芽前には石灰硫黄合剤7倍液を、葉を中心に散布します。
|
|
|
|
7.黒班病
|
|
| 果実や葉、枝に発生します。日の当たる面の背(上)の部分に暗褐色の円形の斑点が出ます。
|
|
|
この病気は枝に感染しますので、老齢の木ほど注意が必要です。
冬の樹木の休眠期に、石灰硫黄合剤を枝や幹に散布します。
|
|
|
|
8.斑点性病害
|
|
| 葉や花、そして果実などに一定の形状をした斑点が出る病気、または斑紋がまんべんなく形成される病気を総称して斑点性病害と呼びます。
|
|
| 萌芽時期から葉の最盛期まで、その植物の成育にあわせるかのように蔓延していきます。
|
|
| それぞれの斑点性病害は、感染力も強く越冬もしますので、発生を発見したら、早めに患部を切り取り焼却処分にすることが大切です。
|
|
|
|
9.テングス病
|
|
| 新しい梢や葉に発生します。枝の先端の一部が細かく枝分かれして叢生し、葉は激しい凹凸を生じて萎縮します。
|
|
| この病気も、病原菌が原因です。春になり暖かくなると病原菌の活動が活発になり、白い粉状のものが飛び、蔓延します。
|
|
| 早期発見がなにより大切です。発見した場合はその部分を切り取ります。そして3月上旬ごろに石灰硫黄合剤10倍液を木全体に噴霧器などで散布します。 |
|
|
|
10.コウヤク病
|
|
| 主に、枝や幹に発生します。病気になった部分の表面は、まるで灰白色の貼り薬(膏薬)を貼ったように一面にカビが発生します。この部分は、古くなると灰褐色に変色し、亀裂を生じて剥げ落ちます。
|
|
| この病気も、害虫のカイガラムシと共生関係にあり、カイガラムシの分泌物を栄養にして繁殖します。
|
|
| この病気発生の根本的な原因であるカイガラムシを
駆除することがポイントになります。そのためには、1月から2月に、石灰硫黄合剤や機械油乳剤を月に2〜3回枝や幹を中心に散布します。
|
|
|
|
11.胴枯れ病
|
|
| 樹木の幹や枝梢の樹皮を侵す病気です。一般的には、病原菌が雨水などとともに幹や枝の傷口に入り込み、徐々に木を枯れさせます。 |
|
この病気の間接的な原因になる木の傷口は、
剪定の時の切り口や虫類のあけた虫穴、そして日焼けした幹のめくれなどです。 病原菌は寄生する性質のもので、これら木の傷口などの組織に入り込み、病班を作ります。
|
|
年間を通じて発生しますが、特に夏に多い病気です。
昆虫や小鳥などが、剪定の跡に、触れたり入り込んだりしないようにツギロウなどで完全にふさぎます。
|
|
|
|
12.がんしゅ病
|
|
土の中にいる細菌によって引き起こされ、木の細胞が肥大したり増殖した結果、地際の部分がコブ状になる病気です。
この病気にかかると、木の生育が鈍くなり、次第に木全体が衰弱して枯れます。 |
|
| この病気の病原菌は、土の中に潜み長期間
土壌を腐敗させながら生息します。
病気で枯れた木を抜いても、そもそもの原因が土壌にいる細菌ですので、土を入れ替えないで
新しい木を植えても再び感染します。
|
|
| この病気に感染しないためには、信頼のおける店で、根がしっかりした健康な苗を選び、購入することです。また土壌は排水が良く、肥沃な土を選びます。
病気が発生した場合は、その株は病気が治らないものとあきらめて焼却処分にし、同時に土を入れ替えて新しい土を使います。
|
|
|
|
13.白絹病
|
|
苗や幼木の地際が腐る病気です。初めは褐色になり、腐敗が進むにつれて黒褐色に変色してきます。
このため地上部の枝や葉は次第に元気がなくなり、しまいには枯れます。
|
|
病原菌は糸状の細菌ですが、多くの庭木や花木に発生します。
この病原菌も、土壌や木の組織の中で越冬し、翌年また被害を与えます。 |
|
| 病原菌は、土中の比較的浅い部分にいますので、本格的には土壌の上下を入れ替える、「天地返し」がいいのですが、この作業は一般的ではありません。 |
|
|
|
14.落葉病
|
|
「落葉病」に感染しますと、カキの葉の表面に黄色の小さな斑点が出来、その後裏側にも黒色の楕円ないし円形の菌の塊が出来ます。 感染した葉は、その名前の通り、落葉してしまいます。 |
|
| 病気に感染した葉の上で病原菌が越冬し、翌年の伝染原になります。
|
|
| 感染した葉は二次感染の原因になりますから、病気になった葉はきれいに集め、全て焼却処分にします。 |
|
|
|
15.灰星病
|
|
| 主にモモなどの果実に発生します。
水浸性の病班(外見上の特徴は、熱湯を浴びてただれたような感じです)が出来ますので、見た目で判断できます。 |
|
| 糸状の病原菌により発生します。
この病原菌は、腐敗し落下した果実の中で、病巣の上に菌の核を形成し、そこで越冬します。 |
|
| 発病の条件は、高湿度の時や開花の時期、そして新葉の出る頃で、この時期に雨量が多いほど発病しやすくなります。 |
|
|
|
16.赤星病
|
|
| 果実の葉や実に発生します。葉には表面が黄色で、数ミリぐらいの円形の病班が出ます。
この病班は症状の進行とともに、黄色から赤色、そして黒褐色に変化します。 |
|
糸状の病原菌により発生します。
この病原菌は「サビ病」の病原菌の仲間で、カイドウなどにも感染します。 |
|
| この病気は、ビャクシン類(カイズカイブキ類)を
中間宿主にして媒介されますので、まずこの植物を植えないことが防除になります。
|
|
|
|
17.エキ病
|
|
| 地際に近い樹幹に発生します。
はじめは樹皮の割れ目などから汁が分泌されますが、次第にその組織は軟化してきます。 |
|
| 害虫の作った虫穴や樹幹の亀裂部分などに、病原菌が入り込んでおきます。 |
|
| 根元に「しきわら」を敷いたり、排水や日照を良くする事で、ある程度発生を予防できます。 |
|
|