美庭/植木 /樹木の種類
 
資料出所;(株)日本カルチャーセンター
アオキ アケビ アジサイ イチジク イヌマキ インディビザ ウメ(ハナ) ウメ
ウンシュウミカン エニシダ オウバイ オオデマリ カイヅカイブキ カイドウ カエデ カキ
カクレミノ カナメモチ カナリーヤシ カリン カルミヤ キュウイ キョウチクトウ キンシバイ
キンモクセイ クチナシ グミ クリ クロマツ ゲッケイジュ コウヤマキ コデマリ
コノテガシワ ゴヨウマツ サクラ サクランボ ザクロ サツキ サルスベリ シャクナゲ
シュロ シラカバ ジンチョウゲ ソテツ タケ・ササ ツツジ ツバキ・サザンカ ドウダンツツジ
トベラ ナツメ ナンテン ニシキギ ノウゼンカズラ ハギ ハナミズキ ハナモモ
ハマナシ バラ バンジロウ ヒイラギ ヒイラギナンテン フェイジョア フジ ブドウ
ボケ ボタン マルメロ ミカン類 ムクゲ ムラサキシキブ モチノキ モクレン
モモ ヤツデ ユキヤナギ ライラック リンゴ ロウバイ    
マメ科
フジ
・別名/なし
・分類/常緑広葉樹(ツル性)
・原産地/日本
・生育適地/日当たりのよいことが第一条件。ツル性なので、放任すればほかの樹木にからんではいあがり、覆 いかぶさって日光のよく当たる方へと伸びていく。やや粘質で、肥沃な乾燥しない土質を好む。寒さには強く、北海道全域で栽培しています。
・性質・特徴/一般にフジといえばフジ棚と思いがちだが、広い庭でじゆうぶんな面積があればよいが、そうで ない場合は棚作りにはむかない。その場合は、ツルを刈りこんだ株仕立ての方がむいている。
剪定・整枝;
春からよく伸びたツルは、生育期にはそのまま伸びますが、あまり勢いよく伸びすぎるきらいがある場合は、先 端を切り、冬の落葉期に不要なツルは3〜5芽残して切りつめ、樹形を整えます。 同時にこの時には、多すぎる枝は間引きせん定します。
花後に実がついたら、切り取ることも忘れないようにします。
病害虫;
 
ほとんどありません。
予防と対策;
 
病害虫が、ほとんどありませんので、とくにありません。
肥料(施肥);
 
まず、肥料をやりすぎないように注意します。やりすぎは、失敗の元です。とくにチッソ分は控え めにし、勢いのよい木は堆肥類もいりません。冬期の1月から2月に元肥に鶏糞とリン酸カリ分を主体とした化成肥料を加え(注)、株まわりに浅く溝を掘り埋 めこむか、バラまきします。追肥は、8月下旬に骨粉500gと少量の油粕を軽く穴を掘り埋めます。 (注)成木の場合で、鶏糞300g〜500gぐらい、化成肥料200g〜300gとします。
ミズキ科
ハナミズキ
・別名/アメリカヤマボウシ
・分類/常緑広葉樹
・原産地/北アメリカ
・生育適地/日本のヤマボウシと同じ仲間で、日当たりのよいところか半日陰でもよく、腐植質に富み肥沃な湿 潤地がむいている。なるべく西日の強く当たるところや、乾燥の強いところはさけ植栽する。
・性質・特徴/桜の花が終わったころから咲きはじめ、花に見える部分は花でなく、雄しべのように見えるのが ほんとうの花である。花とともに、秋の紅葉も美しく楽しめる。高木性で、枝は水平に広がり、桜とともに大形の庭木である。
剪定・整枝;
性質も強く、自然樹形で育てますので、特別な刈りこみは必要ありません。2年生接木苗を植えつければ、2年 から3年で花が咲きはじめます。とくに混みあった枝などがあれば、間引くていどにします。
病害虫;
 
おもな病害虫として新芽の伸びた5月からアメリカシロヒトリが発生し、葉には「ウドンコ病」がよくでます。
そのほか、ケムシ類 も発生するのでアメリカシロヒトリ同様に駆除します。
予防と対策;
 
「ウドンコ病」は、その年の気候によって多少の差はありますが、雨や曇りの多い年にわりあい発 生が多くなります。また、枝葉が密生し、風通しの悪いところにもよく発生しますので注意しましょう。「ウドンコ病」には、月に2回ていどカラセン水和剤を レーベルの指示通り作り、木全体に散布します。また、アメリカシロヒトリは、ものすごい勢いで葉を食い荒らしますので、ディプテレックス乳剤1000倍液 やオルトラン水和剤1000倍液を月に2回ていど散布します。
肥料(施肥);
 
ハナミズキを上手に育成するためのコツは、日常の肥培管理です。手入れでは、花を主として肥培 管理を考え、元肥に1月から2月ごろ堆肥に鶏糞、過リン酸石灰を加え、株まわりに穴を掘り埋めこみます。追肥としては、5月と8月に、油粕に化成肥料を少 し加え、植え穴を掘り埋めこみます。
ミソハギ科
サルスベリ
・別名/ヒヤクジッコウ
・分類/落葉性広葉樹
・原産地/中国南部
・生育適地/日当たりのよい、肥沃な湿潤地でよく育ち、肥培管理の よいほど花つきもよくなる。高木性で、庭の主木として使われる。本来暖地性だが、寒さにもかなり強く、東北地方まで植栽可能。
・性質・特徴/幹が光沢のある褐色で、すべすべしているので「サルスベリ」と名づけられた。別名の「ヒヤク ジッコウ(百日紅)」は、花が夏から秋まで長く咲くのでそう呼ばれる。枝や幹に特徴があり、枝葉が曲がりながら横に伸び、独特の樹形を作る。苗木によって 性質が異なり、実生苗は真っすぐに伸びるので単幹仕立てに適し、接木苗は斜めに伸びて株立性になるので、双幹や多幹仕立てに適している。
剪定・整枝;
自然樹形を基本として、落葉期に徒長枝や混みあった枝を切り落とし、採光をよくしてあげます。大きくなりす ぎた場合は、思いきって切り詰め樹形を整えながら、翌年の花がよくつくようにせん定をします。樹勢も強いので、刈り込みやせん定にはじゆうぶん耐えられま す。花が咲いたあとに実をつけますので、翌年の花つきをよくするためには、実をつけた枝先を切り取ります。
病害虫;
 
初夏から秋にかけて「ウドンコ病」がかなり発生し、アブラムシカイガラムシ なども多い。古株の場合、アリが巣を作ることがあり、「スス病 」な ども見受けられます。
予防と対策;
 
虫類は、落葉期に機械油乳剤30倍液を2〜3回幹や葉を中心に散布して予防します。春の4月か ら秋にかけて、虫類の発生が見られたきにはオルトラン水和剤1000倍液か、アクテリック乳剤1000倍液を、月2回散布します。
 「ウドンコ病」は、ベンレート水和剤1000倍液やダイセン、サプロールなどの散布でもかま いません。基本的には、曇天や雨の多いときや、日当たりが悪く風通しのよくない場所などに多く発生しますので、混みあった枝のせん定やほかの樹木の陰にな らないように気をつけます と、発生をかなり予防できます。
肥料(施肥);
 
花を楽しむためには、冬の元肥として堆肥に油粕や鶏糞とリン酸化成分の大きい化成肥料を混ぜ、 株のまわりに穴を掘り埋めこみます。  追肥としては、9月ごろに油粕に骨粉を混ぜ、少量の化成肥料を加えて、根元まわりに埋めこみます。
ロウバイ科
ロウバイ
・別名/カラウメ
・分類/落葉広葉樹
・原産地/中国
・生育適地/日当たりと排水のよい、腐植質にとんだ場所に強い。風 と西日をさけられ、あまり乾燥しない適湿地がよい。耐寒性が強く、北海道から九州地方まで広く栽培される。
・性質・特徴/樹勢が強く、刈りこみもできるが成長が少し遅く、放任していても株立性の自然樹形で育つ。冬 のいちばん寒い時期に花が咲くので、北風の当たらない場所を選んで植える。
剪定・整枝;
自然樹形でよく、花つきの悪くなった古枝を根元から切りとります。また、 ヤゴの発生がが多いので、小まめにそれも切りに養分がまわるようにします。
病害虫;
 
どちらかというと比較的じょうぶな木ですので、病害虫はあまり発生しませんが、たまにアブラムシが発生することがありま す。
予防と対策;
 
アブラムシを発見したら、早期に駆除が必要です。駆除にはスミチオン乳剤の1000倍液を使 い、主にアブラムシが寄生する幹や枝の部分と、葉にも薬剤を散布します。アブラムシは群生する習性がありますので、注意深く群れを見ながら、散布をしてい き、防除します。
肥料(施肥);
 
冬期1月から2月に堆肥を主として(注1)少量の過リン酸石灰を混ぜ、株まわりに穴を掘り埋め こみます。 追肥としては、5月から6月と9月に、油粕に化成肥料(注2)を混ぜ、それを株まわりにバラまくていどでじゅうぶんです。
(注1)成木の場合、堆肥スコップ2〜3杯、過リン酸石灰200〜300g以内とします。
(注2)成木の場合、油粕500g〜1kg、化成肥料500gとします。
ユキノシタ科
アジサイ
・別名/シチヘンゲ
・分類/落葉広葉樹
・原産地/日本(おもに、本州から四国地方と、一部北海道)
・生育適地/梅雨期の花として、日本の各地に自生するが、もともとはガクアジサイを改良し作られた。腐植質 の富む湿潤で日陰か半日陰を好み、強い風や西日の当たらない場所を選んで植える。
・性質・特徴/日本のアジサイが、欧米で改良され逆輸入されたのがハイドランジャーで、鉢植えとして人気が ある。庭木としては、やや暖地性で日陰を好むが、花を楽しむためには午前中の日が当たる場所がよい。土質により花の色が異なり、アルカリ性の強い場所では 花は紅色、酸性が強い土質では花は青色がそれぞれ濃くなる。
剪定・整枝;
とくべつせん定は必要としません。自然に樹形を整えていく植物 だからです。注意する点は、翌年の花芽が新しい枝の先端部にできるので、これを切らないようにします。また、大きくなりすぎた場合は、木全体を切りつめま すが、その場合は翌年花が咲きません。株が混みすぎるときには、弱い枝を間引くていどの面倒をみてあげましょう。
病害虫;
 
ほとんど発生しませんが、ごくまれにカイガラムシの仲間のアジサイワタカイガラムシが発生する ことがあります。病気も、まれに「ウドンコ病 」の発生を見るていどです。
予防と対策;
 
カイガラムシは、「スス病」を併発します。年に1回発生し、落葉した枝で越冬して翌年の萌芽時 期とともに新芽に移動して養分を吸汁します。ふ化した幼虫は5月中旬から6月上旬にかけて葉の裏側にそって寄生しはじめますので、スミチオン乳剤の 1000倍液をつくり葉や幹を中心に散布して防除します。
肥料(施肥);
 
有機質を主体に、堆肥や鶏糞・牛糞などを混ぜて(注)、成長期の6月から7月ごろに株のまわり に穴を掘って埋めこみます。強い化成肥料などは、あたえない方がよい植物ですので注意しましょう。  アジサイの施肥は、外国産のハイドランジャの場合はやや多めに、日本産のものは少なめにすることがコツです。
(注)成木の場合、堆肥スコップト2杯、鶏糞などは500g〜1kg以内、また少量のカリン酸を混ぜてもよい。
モクセイ科
ライラック
・別名/リラ
・分類/落葉性広葉樹
・原産地/ヨーロッパ南部からバルカン半島地方
・生育適地/本来寒い地方の植物で、関東地方より北の気候に適して いる、北海道の郷土の花として有名。日当たりと排水のよい肥沃な土質にむき、夏の暑さと強い西目を嫌う。
・性質・特徴/4月から5月に紫やピンクの小花を房状に咲かせ、甘 い香りを放つ。自然の樹形で育てるが、しだいに樹高が高くなるので、花の咲き終わったあとにその枝を切りつめて、下の方から出る芽を育てて樹形を作り、開 花枝を育てる。
剪定・整枝;
ライラックの苗木は、イボタノキを台木にしますが、この接木苗には、植えつけるとイボタノキの方の芽が多く 出てきますので、このイボタノキの芽を早めに取り去ります。せん定は、花がおわったあとに伸びる枝を間引いたり、落葉後には細い枝や枯れ枝などを中心に切 りとり、少しでも花のつく枝の栄養をよくしてあげます。
病害虫;
 
カイガラムシ の発生が多く、「スス病 」なども誘発します。テッポウムシ も大敵で、その被害が大きいとライラックは枯れてしまいます。
予防と対策;
 
カイガラムシの予防としては、冬期の11月から2月ごろの間に、石灰硫黄合剤10倍液を10日 おきに3回ぐらい、幹を中心にして散布するようにします。
 また、ライラックの成長期にカイガラムシが発生した場合は、オルトラン水和剤1000倍液を月に2回程度、これもカイガラムシが発生しやすい幹を中心に して、散布します。
テツポームシの食害の場合は、その穴にスミチオン10倍液をスポイトなどで注ぎ、土を練ってその穴をふさいで駆除します。
テツポームシは、地表から近くの幹に穴をあける。穴のまわりに、おがくずみたいな小さな フンが見つかる。
肥料(施肥);
 
冬期1月から2月に、堆肥に鶏糞を混ぜ根のまわりに穴を掘り 埋めこみます。花のあとには、油粕と化成肥料を混ぜ、根のまわりに穴を掘り埋めこ みます。花木類は、草木の焼い灰を堆肥などに混ぜこむと、根や幹がよく発育し、病気などに対する抵抗力が増しますので、ぜひ使用するようにしてください。
モクセイ科
オウバイ
・別名/なし
・分類/落葉広葉樹(半ツル性)
・原産地/中国
・生育適地/東北地方南部より南で植栽され、じょうぶな種類で日当たりや排水のよいところであれば、土質は 選ばない。もちろん、腐植質が多いにこしたことはありません。
・性質・特徴/早春の花として有名で、「黄梅」と書き、また漢名は「迎春花」といい、ややツル性でしだれ る。単植のほか、生け垣にも向くが枝が他につくと発根し樹形を乱すことがある。
剪定・整枝;
間延びした枝や、混みいった枝を切りつめるていどで、とくべつの方法はありません。
病害虫;
 
ほとんど、ありません。
予防と対策;
 
生育適地と同じような土質であれば、とくべつの方法や対策はありません。
肥料(施肥);
 
年に2回ぐらいで、冬期と秋に成木として油粕500gくらい、骨粉200gから300g、化成 肥料少量を混ぜ、根元に穴を掘り埋めこみます。
カキノキ科
カキ
・別名/なし
・分類/落葉広葉樹
・原産地/日本、中国
・生育適地/日本で古くから栽培され改良されてきた果樹で、栽培しやすく家庭でもっとも多く植えられてい る。甘柿と渋柿とがあり、耐寒性の関係で、甘柿は関東以西で、また渋柿は東北地方まで栽培できる。日当たりのよい土層の深い有機質を含んだ土質がよい。
・性質・特徴/品種によって、雌花雄花をつける木とつけない木がある。授粉用に向く品種「禅寺丸」を一本植 えるとよい。直根性なので若木はよいが成木の移植はむずかしい。
剪定・整枝;
苗木の植えつけから4年目くらいの大きさの木になると、かなり枝も混みあってきますので、日当たりがよくな るように注意します。とくに果を結ぶ枝をたいせつにして、さかさえだ逆枝やからみ枝、下垂した元気のない枝は間引いて切り落とします。カキは苗を植えてか ら実がなるまで時間がかかりますので、しっかりと樹形を整えてから着果させることがいい実を作るポイントになります。
病害虫;
 
日本の気候によくあい、放任していても実はつきますが、よい実を実らせるためには病害虫の駆除 が必要です。代表的な病害虫には、次のようなものがあります。
炭そ病 」…主に、果実や枝と葉に発生し、伝染しますので注意が必要なやっかいな病気です。
落葉病 」…その名前の通り葉に発生し、病気になった菓は落葉していきます。
ウドンコ病 」…ほとんどの樹木に発生する病気で、カキにも発生します。
カキヘタムシ …果実に発生する、カキにとって恐い害虫です。
カイガラムシ 類…ほとんどの樹木に発生する、寄生性の害虫です。
カキホソガ…葉の肉に食い込む害虫です。
予防と対策;
 
果樹一般にいえることですが、果樹の病害虫は被害が発生する前の予防対策がたいせつです。事前 の対策としては、冬の間に落葉した葉や枝は集めて焼却してしまいます。 冬期には機械油10倍液を散布して、カキノへタムシ等の病虫害を駆除します。
殺虫剤と殺菌剤には、混合して使えるものがありますので、園芸店などでよく相談して調べ、 混合できる場合は同時に殺虫殺菌を行ないます。
肥料(施肥);
 
収穫を終え落葉したあと、堆肥に鶏糞と油粕を混ぜリン酸カリ分の多い化成肥料を加えて、株まわ りに穴を掘り埋めこむ。 追肥として果実を充実させるためリン酸分の多い化成肥料をバラまきします。
アケビ科
アケビ
・別名/アケビカズラ
・分類/ツル性落葉樹
・原産地/本州、四国・九州地方と朝鮮半島
・生育適地/日本の山野に自生するツル性の植物で、庭木にもなる。日当たりがよく、根を張りやすい深い土層 であれば、土質は選ばない。果実を採るための適地としてほ、夏涼しい山形県や長野県が向いている。なお、葉が3のミツバアケビは、おもに北海道から九州地 方まで広く栽培され、葉が5のアケビは東北地方を中心とした本州から九州地方、朝鮮半島まで栽培される。
・性質・特徴/雌雄同株のツル性植物で、棚仕立てが一般的だが、そのほかに垣根として仕立てる方法もある。
剪定・整枝;
ツル性のアケビの枝は、ものに巻きつきやすい性質を持っていますので、主枝にする枝は、ほかの枝と違いもの に巻きつけないように、まっすぐ伸ばし、ヒモで固定(誘引)してあげます。主枝の左右には側枝を出させて、これを棚にバランスよく誘引していきます。3月 上旬から中旬に新梢を10節ぐらいのところで止めるよううにします。
病害虫;
 
果樹としてはめずらしく、あまり発生しません。
予防と対策;
 
病害虫がありませんので、とくに予防やそれにともなう対策もありません。
肥料(施肥);
 
収穫後、冬期の12月から1月ごろの間に、元肥として堆肥と鶏糞・油粕・化成肥料(注)を、株 まわりに穴を掘り埋めこみます。この植物の場合は、元肥を主体とします。
(注)成木の場合、堆肥スコップ3杯くらい、鶏糞2〜3kg以内、油粕500g〜1kg以内、化成肥料(成分の主体としてリン酸、カリ分の多いものを使 用)1kg内外とします。
クワ科
イチジク
・別名/なし
・分類/落葉広葉樹
・原産地/西アジアの亜熱帯地方
・生育適地/暖地性果樹で、関東地方より南で栽培可能(果樹として 栽培する品種「マスイドーフィン」種は、寒さに弱く東京郊外でも冬に新梢が枯れるので、一般的にミカンが栽培される地域までとなる。)
・性質・特徴/雌雄同株で単為結果なので、人工受粉の必要がない。 木の寿命が比較短く、10年から15年で枯れることが多い、植えつけの時期は、3月が適期で肥培管理すれば植えつけ2年目から実が採れる。一部品種によっ ては北関東でも成育するが、基本的に強い風の当たらない、日当たりのよい土層の深い乾燥しないところであれば土質は選ばない。早生品種のセレストブルーは 6月から7月に、晩生品種のマスイドーフィンは8月末から10月に収穫できる。
剪定・整枝;
木の日常の手入れや収穫のことを考え、盃状仕立て・一文字仕立て・株仕立てなどがありますが、一般的には盃 状仕立てがポピュラーですので、これを身につけましょう。
せん定の時期は、2月から3月はじめまでで、3月に苗を植えつけたら、50cmから60cmの高さの部分でまず、切ります。つまり、主枝を3本にして盃状 に仕立てていくことになります。
病害虫;
 
代表的な病害虫には、次のようなものがあります。
エキ病 」…果実に発生します。
ネコブセンチュウ …根の部分に発生して、土のなかで根にコブを作り養分を吸います。
カミキリムシ の幼虫…幹の中に穴をあけ、害します。
予防と対策;
 
「エキ病」…収穫前からZボルドー1000倍液を発病しはじめや収穫直前に、トップジンM水和 剤2000倍を加えて散布します。
ネコブセンチュウ…ふだんから有機質を多く使い、土を肥沃にして根の活動を促し、木全体の成長を健康な状態にして育てる。
カミキリムシの幼虫…スミチオン10倍液を、幹の穴に注入して土でふたをします。
肥料(施肥);
 
元肥として、10月に完熟堆肥に鶏糞・牛糞を混ぜ(注1)、少量の化成肥料を加えて、浅めの穴 を掘り埋めこみます。追肥としては、3月にリン酸カリ分の多い化成肥料(注2)を、根のまわりにバラまきます。
(注1)成木として、堆肥スコップ4〜5杯、鶏糞など1〜2kg、化成肥料1kg以内とします。
(注2)成木として、化成肥料500gとします。
グミ科
グミ
・別名/タイオーグミ、ビックリグミ
・分類/常緑性・落葉性広葉樹
・原産地/日本産と北米、ヨーロッパ産
・生育適地/寒さにも強く、立木性で庭木としても鉢植えとしても栽培できる。日当たりのよい場所であれば、 土質は選ばない。
・性質・特徴/落葉性グミはほとんど全国で栽培でき、花は4月から5月に咲き、結実は6月から7月になる。 常緑性グミは、寒さに弱いので関東地方より西で多く栽培され、花は10月から11月に咲き、幼果で越冬して翌年の4月から5月に熟す。
剪定・整枝;
苗木は3月ごろ、堆肥や腐葉土をすきこみ、肥料類は混ぜないで植えます。
1年日の冬に、50〜60cmで先端を切りつめます。
2年日及び3年日の冬は新梢を1/3で切りつめ、残す主枝以外は切ります。
4年日は樹形ができてきますので、高さ3mくらいで主枝の頂点で芯を止めます。
なお、1年枝の基部に開花し着果します。
病害虫;
 
ほとんどなく、夏にアブラムシ が出るていどです。
予防と対策;
 
アブラムシにはオノレトラン1000倍液やスミチオン1000倍液を散布します。
肥料(施肥);
 
冬に、油柏や鶏糞に化成肥料(注)を混ぜ、すきこむていどで、あまり与えることばありません。
(注)元肥として、油粕1kg以内、鶏糞1kg以内、化成肥料500gとします。
クロウメモドキ科
ナツメ
・別名/なし
・分類/落葉広葉樹
・原産地/中国からアジア南部の乾燥地帯
・生育適地/品種改良が進み、約400種類もある。全国ほとんどの地域で栽培でき、耐寒性対暑性ともに強 く、日当たりや排水のよい乾燥気味の場所を好む。
・性質・特徴/高木性で成育が早く、放っておくと大きくなりすぎるので注意する。苗木を植えつけてから3年 から4年で結実するようになり、主幹仕立てで育てる。開花時期は6月ごろで、結実は9月から10月である。
剪定・整枝;
植えつけは3月に堆肥をすきこみ、排水のよいところに植えます。
3年目の冬には、樹高3mで芯を止めます。
2月末から3月に古枝や混みあった枝を切りつめ、幹近くより出る結果母枝を伸ばしますと翌年結実をむかえます。。
病害虫;
 
ナツメには、ほとんど発生しませんが、まれにナツメコガが発生するときがあります。
予防と対策;
 
ナツメコガは、8月から9月が発生の時期です。発生の初期には、ディプレックス1500倍液を 7日から10日おきに、実の部分を中心に2〜3回散布し防除します。
肥料(施肥);
 
晩秋から冬の間に、鶏糞に油粕を混ぜ、少量の化成肥料(注)を加え、株まわりに穴を掘り埋めこ みます。あまりたくさんの量は必要ありません。
(注)成木の場合、鶏糞1〜2kg、油柏1kg以内、化成肥料500gぐらいとします。
ザクロ科
ザクロ
・別名/なし
・分類/落葉広葉樹
・原産地/地中海地方
・生育適地/日当たりのよいところで土質は選びませんが、肥沃なところでは樹勢が強くなりすぎて枝葉ばかり が伸びて大きくなりすぎるきらいがある。なお、ザクロには、花ザクロと実ザクロがある。
・性質・特徴/日本では古くから庭木として扱われ、全国に植栽されている。実を採る目的では、東北地方南部 から以西で栽培され、乾燥気味のところを好む。 樹勢が強いので幼木のときから、新梢を切り低木に仕立てるほうがよい。
剪定・整枝;
3月中旬から4月中旬に植えつける。
1年目の冬に50〜60cmで切る。
2・3年目の冬に新梢を半分を切りつめる。
4年日からは、徒長枝や混みすぎる枝を切る。
今年伸びた短枝の先に翌春花をつけ着果します。
病害虫;
 
たまにアブラムシ が発生するていどで、ほとんど心配ありません。
予防と対策;
 
アブラムシは、見苦しいだけでなく木の養分を吸い取ります。発生しやすい時期は、6月から7月 ごろですから、この時期になりましたらまず発生の有無を確認します。
発生した場合は、マラソン乳剤1000倍液を2〜3回、群生しているアブラムシに散布して駆除します。
肥料(施肥);
 
実のなる成木には、元肥として2月から3月に、リン酸カリ分の多い化成肥料と油粕に骨粉を混ぜ (注)、株元に穴を掘り埋めこみます。追肥は、化成肥料を少量株元にバラまきます。チッソ分の多い肥料はよくありません。
(注)成木の場合、油粕500gぐらい、骨粉200〜300g以内、化成肥料300gとします。
バラ科
ウメ
・別名/なし
・分類/落葉広葉樹
・原産地/中国
・生育適地/日当たりや排水がよい、肥沃で土層の深い場所を好む。成木での移植はむずかしく、植え場所をよ く選んで植える。北海道でも栽培しているが、果実を主としたものは、関東地方南部より南がよい。
・性質・特徴/日本の気候風土によく適した植物で、果実が採れて花も美しく、また品種も多い。ウメは放任す ると、頂部の枝が強くのびて樹形を乱すので、せん定をして主幹型仕立てにする方がよい。植えつけ移植の時期は、落葉した冬期11月から3月で、苗木の場合 は早めに植えたほうがよい。ウメの花芽は、長枝にはつかず、春に伸びた新梢の短枝につき実がなる。
剪定・整枝;
植え付け1年目の冬に、30〜60cmで先端を切ります。
2年目と3年目の冬に、新梢の1/3程度で切りつめます。横枝は、なるべく水平に伸ばし、四方に広がるようにします。
4年目の冬に、徒長枝がよく発生しますので、元からこれを切ります。
樹高は2.5〜3mくらいにします。
徒長枝には、花芽がつきませんので、結果母枝となる2年短枝を多く発生させて、逆向き枝やからみ枝は切り落とし、樹幹内部にもよく日が当たるようにしま す。
病害虫;
 
病害虫が比較的多いので、じゅうぶん気をつけることにしましょう。
病気では「黒星病」と「膏薬病 」が多く、また害虫には、ウメ ケムシ (オビカレハ)などのケムシ類、イモムシ類、スモモオマルアブラムシやオカボノアカアブラムシ、ミノムシ、カイガラムシ 類、コスカシバなどがあります。
予防と対策;
 
果樹類全般にいえることですが、病気・害虫ともに、冬の間に予防をしておくことがたいせつで す。
「黒星病」…冬期、発芽する前に石灰硫黄合剤20〜30倍液を木全体にていねいに散布します。
「膏薬病」…「黒星病」の予防と同じ方法でカイガラムシを退治すれば予防できます。
アブラムシ類、ミノムシ、ケムシ顆…春から秋にかけて、定期的にオルトラン水和剤1000倍液かスミチオン1000倍液を木全体に散布します。
コスカシバ・・・幹にヤニや糞の出ているところを切出しナイフで皮をはぎ捕殺するか、虫穴から スミチオンの原液をスポイトなどを流しこんで殺虫します。
肥料(施肥);
 
冬期の12月から1月に、元肥として有機質を主体にして、堆肥に油粕や鶏糞、骨粉を混ぜ、根元 のまわりに溝を掘り埋め込みます、このときリン酸カリ分の多い化成肥料(注)を、少量混ぜるといいでしょう。開花後は、少量の配合肥料をバラまきして、実 の収穫後にお礼肥えとして、化成肥料を500gから1kgバラまきします。
(注)成木の場合、堆肥スコップ5〜6杯、油柏500g〜1kg以内、鶏糞1kg〜2kg以内、骨粉500g内外、リン酸カリ分の多い化成肥料少々としま す。
バラ科
マルメロ
・別名/なし
・分類/落葉広葉樹
・原産地/アジア中西部
・生育適地/カリンとほぼ同じで、耐寒性が強く、本州中部の高冷地から関東より北の東北地方に多く栽培され る。日当たりがよく、夏通風のよい土層の深い排水のよい場所を好む。木は高木性なので、移植はむずかしいので、植えつけの場合は場所をよく選ぶ必 要がある。また、夏期は乾燥に注意する。花は、底白淡桃色。
・性質・特徴/日本では古くから庭木として扱われ、全国に植栽されている。実を採る目的では、東北地方南部 から以西で栽培され、乾燥気味のところを好む。樹勢が強いので、幼木のときから新梢を切り低木に仕立てるほうがよい。実を採る目的では主幹仕立てかホウキ 仕立てがよい。
剪定・整枝;
横に広がるU字型仕立てにします。
12月から3月に接木苗を植えます。
1年目の冬に、50〜60cmで先端を切り、主枝となる2本を残します。
2年目の冬に、左右の2本の枝の伸びをそろえます。
3年目以降は、間引きせん定をします。
樹高は2〜2.5mくらいにします。
2年短果枝が、結果母枝となりますので翌春に伸びた枝に春花が咲き、その秋10月ごろに結 実します。
病害虫;
 
赤星病 が発生します。
予防と対策;
 
予防をかねて、春からジマンダイセン500倍液、バイレトン水和剤1000倍液を月に2〜3回 葉全体を中心に散布し駆除します。
肥料(施肥);
 
実のなる成木でも、あまり多く必要としません。 根元に実をよくつけるため、鶏糞とリン酸、カリ肥料を主として(注)、冬期の12月から2月に、株まわりに穴を掘り埋めこみます。チッソ分の肥料は、与え ないようにします。
(注)成木の場合、鶏糞1kg〜2kg以内、過リン酸石灰300g以内、硫酸カリ骨粉300g以内とします。
バラ科
カリン
・別名/なし
・分類/落葉広葉樹
・原産地/中国
・生育適地/果実酒や薬用植物として知られ、耐寒性が強く本州中部の高冷地から関東地方より北の東北地方に 多く栽培される。夏の日当たりと風通しのよい深い土層を好む。木は高木性で、移植は難しく、植えつけ場所をよく選んで植える。要は、乾燥防止に注意する。
・性質・特徴/マルメロと比較的近い植物。樹勢が強く、初夏に咲く淡紅色の花が美しい。
剪定・整枝;
接木苗を樹高2〜3mに仕立てます。
1年目の冬に5・60cmで先端を切ります。
2年目の冬に、枝を2〜3本残し、上部を約1/3切りつめます。
3年目の冬には、新梢を切りつめ、不要な枝を切り落とします。
4年目以降には、間引きせん定をします。
翌春には、伸びた1年枝に開花・結実します。
病害虫;
 
あまり心配しなくていい果樹ですが、かんじんの実を食害するシンクイムシには注意しましょう。
予防と対策;
 
実がなりはじめましたら、形のよいものに袋かけをして、シンクイムシの害から実を守ります。
肥料(施肥);
 
実のなる成木でも、あまり多くを与える必要のない果樹です。元肥には、実をよくつけるために、 鶏糞とリン酸カリ肥料を主として、冬期の12月から2月に、株まわりに埋めこみます。チッソ分は与えないようにします。
バラ科
モモ
・別名/なし
・分類/落葉広葉樹
・原産地/中国
・生育適地/日当たりと排水のよい場所で、土質は選ばないが湿地はさけ、強い風の当たらないところを好む。 現在は東北地方中部以南で栽培され、全国的に産地がある。種類として大別すると、丸い球形のモモ、扁平な蟠桃、果皮に毛のないつるつるしたネクタリンがあ る。
・性質・特徴/じゆうぶんに日のよく当たる場所を選んで、やや横にも広がる性質があるので、ほかの果樹とせ りあわないように考え、植え場所を選ぶ。
剪定・整枝;
接木苗を植えつけて4・5年で、主幹型に仕立てます。
1年目の冬には、30〜60cmで切ります。
2年目の冬に、新梢の1/3を切ります。
3年目の冬に、芯にする新梢は、真っすぐに伸ばし、先端の1/3を切ります。横枝は、なるべく水平に伸ばし、四方に広がるようにします。
4年目の冬に、樹形が整ってきたら、2.5〜3mくらいの高さで止め、着果母枝となる2年短枝を多く発生させるようにします。
病害虫;
 
代表的な病気は「縮葉病」「黒星病」や、果実 に出る「灰星病 」などがあります。  害虫にはモモシンクイガ、モ モノゴマダラノメイガ、ナシヒメシンクイガ、モモハモグリガ、ウメシロカイガラムシ、コスカシバなど多種にわたります。
予防と対策;
 
予防としては、落葉後の冬期に必ず次のような作業を行ないます。
落葉後は枯葉や枯れ枝を集めて、それらを焼却し病原菌や害虫の卵の越冬を防ぎます。病気の予防のためには、主とし石灰硫黄合剤7倍から10倍液を散布しま す。
また、新芽の生育期には、シンクイムシ類、アブラムシ類、カイガラムシ類などの予防のため、スミチオン1000倍液やオルトラン水和剤1000倍液を定期 的に月2〜3回散布します。
コスカシバは、皮を切り出しナイフではぎ、なかにいる虫を捕殺するか5月と8月に樹幹塗布剤 を塗ることでも予防できます。
肥料(施肥);
 
冬期に元肥として、有機質を主体にした堆肥に鶏糞・油粕・骨粉を混ぜ、少量の化成肥料を加え、 根元まわりに溝を掘り埋めこみます。
追肥としては、リン酸カリ分の多い化成肥料を成木の場合で500g〜1kgバラまきします。早生種では、少し早めに5月中旬ごろに行い、また晩生種では、 6月から7月初旬が作業時期です。
バラ科
サクランボ
・別名/オウトウ(桜桃)
・分類/落葉広葉樹
・生育適地/日当たりと排水のよい乾燥地。耐寒性は強いが、リンゴより少し弱い。春から夏にかけて雨の少な い地方が適地で、現在は東北地方以北や山梨県などで栽培されている。土質はあまり選ばない
剪定・整枝;
接木苗を植えつけて4・5年で、主幹型に仕立てます。
1年目の冬には、50〜60cmで切ります。
2年目の冬に、主幹を残し、ほかの枝は切り落とします。
3年目の冬に、主幹の約1/3を切ります。
4年目の冬には、基本の樹型を整え、徒長枝や混みあった下枝を切ります。
病害虫;
 
果実を腐らせる「灰星病 」に注意します。
害虫は、アメリカシロヒトリ、ハダニ 類、カイガラムシアブラムシ が発生します。
梅雨時は実を守るため、ビニールなとで雨よけをします。
予防と対策;
 
カイガラムシやアブラムシの予防には、冬期に機械油乳剤30倍液を散布します。
アメリカシロヒトリやケムシ類の防除には、これらの害虫がふ化して集まっている幼齢期ディプテレックス1000倍液やスミチオン1000倍液を散布しま す。
ハダニ類には、ケルセン2000倍液を、春から夏にかけて月1〜2回散布します。晴天 続きで雨の少ないときには、葉水をかけてあげることもたいせつです。
「灰星病」には、ロブラール水和剤かベンレート水和剤2000倍液を散布します。
サクランボは落葉性の果樹ですから、万が一病害虫の被害にあったときにはこ被害を受けた枝や葉はむちろんのこと、落葉などもきれいにかき集め、焼却処分に してください。
肥料(施肥);
 
有機質に鶏糞を混ぜ、チッソ分の少ない化成肥料か、または過リン酸石灰・硫酸カリを少量まぜ て、元肥として、株まわりに埋めこみます。収穫後は、追肥として化成肥料を、株まわりにバラまきます。
バラ科
リンゴ
・別名/なし
・分類/落葉広葉樹
・原産地/中国
・生育適地/耐寒性が強く、関東地方より南の夏の暑さには弱い。庭木としては育つが、果実を採る目的では関 東以南では適さない。現在では中部高冷地や東北・北海道地方が主な生産地である。
・性質・特徴/日当たりと排水のよい土質であればよく、かなり大型の木になるので、広い庭に向く。リンゴの 特徴として自家不結実性が強く(自分の花粉では実がつきにくい)、同時期に開花するほかの品種の花粉をもらえる木が近くにある場合は別として、もう1本ほ かの品種の木を植えるようにして栽培する。
剪定・整枝;
12月から3月に植えつけ、先端を70〜80cmで切ります。
1年目の春に、支柱を立てて伸びた新梢をまっすぐにし、側枝を水平に誘引し、基本樹型の一番枝を作ります。
2年目の冬に、高さ1.5mくらいで先端を切ります。
3年目の冬に、新梢の1/3を切り二番枝を作ります。
4年目の冬に、側枝をよく伸ばし、先端を切りつめて5年目で目標とする樹型に仕立てます。
病害虫;
 
病害虫が比較的多いので、じゅうぶん気をつけるようにしましょう。病気では「ウドンコ病、「赤星病」などに注意します。  また害虫には、アブラムシカイガラムシハマキムシケムシ類グンバイムシ などがあります。
予防と対策;
 
それぞれの病害虫の予防と対策は、次のようになります。
「ウドンコ病」…日当たりと通風をよくすることがポイントでらは、ベンレート2000倍液を枝葉に散布します。
「赤星病」…ジマンダイセン500倍液を月に2〜3回散布し、被害を受けた葉の状況がひどいときは、つみとり焼却します。
 害虫については、冬の間に予防に努めます。 具体的には、石灰硫黄合剤20〜30倍液を散布して予防しますが、発生したらその初期からオルトラン1000倍液かスミチオン1000倍液を、月に2〜3 回定期的に散布します。
肥料(施肥);
 
東北地方や寒い地方では、収穫後雪などが積もる前に、肥料を施します。一般的には1月から2月 に、堆肥に鶏糞・油粕・骨粉などにリン酸カリ分の多い化成肥料を加え、株元に穴を掘り埋めこみます。追肥としては、幼果がつきはじめたころ、化成肥料のバ ラまきをします。
フトモモ科
バンジロウ
・別名/グァバ
・分類/常緑広葉樹(熱帯性)
・原産地/カリブ海諸島を含む熱帯アメリカ
・生育適地/日本では沖縄、小笠原、九州南部まで露地栽培ができるが、それ以外の地域では冬期の寒さを考え 温室栽培が必要。庭植えとしては、日当たりと排水のよい土質ならよく、成育も早く若い枝をどんどん伸ばし、自然形か盃状に仕立てる。
・性質・特徴/冬の最低気温が5〜6゜c以上で、実のつき方は前年枝から出た新柄の基部の2〜5節の葉の元 に花芽がつき実がなる。葉肉が厚く、常緑高木性の植物で5月から6月に咲きレモン型の小果が8月から10月になる。生食のほか、ジュースとしても有名で、 ジャムなどにも加工される。また、鉢植えも可能。
剪定・整枝;
早春に有機質を多めにすきこみ、土中の温度を高めにして根の張りをよくします。背丈は、50cmぐらいで切 ります。(1年目)
2年目の冬は、伸びた新梢を1/3ぐらいで切りつめます。
3年目の冬は、枝を三方にわけて盃状にし、新しい枝はやわらかいので支柱に結びます。
4年目の冬は、伸びすぎた枝を切り、高さは2.5mでとめ、結果母枝を多くつけるようにしましょう。
病害虫;
 
病害虫はほとんどありませんが、夏にアブラムシが発生します。
予防と対策;
 
5月〜9月の間、定期的にオルトラン1000倍液などを散布します。
肥料(施肥);
 
収穫後に、有機質を主体として、油相・骨粉などにリン酸カリ分の多い肥料を少量混ぜ(注)、株 まわりに穴を掘り埋めこみます。
追肥として化成肥料をバラまきするか、油粕を株元に埋めこみます。
(注)成木の場合で、堆肥スコップ2〜3杯、油粕1kg以内、骨粉300gぐらい、化成月巴料200g以内とします。
フトモモ科
フェイジョア
・別名/なし
・分類/常緑広葉樹(亜熱帯性)
・原産地/南アメリカとウルグアイ、パラグアイ、ブラジル
・生育適地/関東南部以西の暖地で露地植えができる。レモンやオレンジよりは、寒さに弱い。花も特徴があ り、美しいが実は甘味があり、パイナップルのような芳香がある。日当たりのよい肥沃な砂質壌土を好み乾燥にも強く、とくべつ土質は選ばない。繁殖は実生、 さし木、根ざし、接木などができる。
・性質・特徴/品種によって自家不結実性のため、他品種の花粉で人工受粉する。開花時期が雨の少ない時期な ので、受粉しにくい。結実は11月から12月ごろ。
剪定・整枝;
春3月に霜の強くない場所を選び、腐葉土や堆肥に鶏糞・油粕を混ぜ、少量の化成肥料を加えて植えつけます。
主幹型仕立てとして、あまり混みあわないていどの間引きせん定をして、4年から5年の目標で樹型に仕立てます。ただし、強いせん定はさけましょう。
この植物は花芽が枝先に出ますので、せん定には注意しましょう。
病害虫;
 
代表的な病気は「スス病